一時期その正体をめぐって世間を騒がせた fake steve jobs(以下、面倒なので偽ジョブスと略:p)こと Daniel Lyons による「Steve Jobs自身が語るAppleのストックオプション問題の顛末」という体裁で綴られる一冊。このストックオプション問題というのはよく知らなかったのだけど、「なんか法律上マズかったらしい」ということだけ解っていれば問題なし。
話の内容は、偽ジョブスだけに、あくまでも架空のお話。架空ではあるけど、本物ジョブスの人柄とかエピソードとかジョブス語録を見聞きしたことがある人にとっては、いかにもありがちな台詞や語りが出てきたり。あと、本物ジョブスと仲が良いことで有名な人達が実名で登場して、行く先々で騒動を巻き起こしていく始末。大邸宅に日本庭園を持ってる Larry Ellison に相談を持ちかけて悪知恵を仕込まれたりとか、アイルランド訛りで3〜4語ごとにfワードを交えてまくしたてるU2 の Bono とか、相変わらずアムネスティと人権問題に関心を持ってる Sting とか。ちょっと油断すると実話と錯覚しそうになるので注意が必要だ。もっとも、そこが狙いなのだろうけどね:p
とは言え、しつこいようだが架空の話であって、「綿密な取材を元にした小説仕立てのルポルタージュ」とかいう類いの著作ではない。実在の人物と事件をモデルにして、もっともらしく且つ面白おかしくでっち上げた、パラレルワールド上の作り話として読むのが正解。それはこの話の結末からも明らか。もっとも、この結末が作り話であるかどうかは証明できないのだけど。ネタバレを書きたくないので、何の話か解らない人は実際に読んでみてくださいな。
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ところで、「ジョブス」がちゃんとカタカナに変換できんとはどーいうわけよ、ことえり。創造主の名前ぐらい覚えとけって(笑)


