2007年12月09日

上原ひろみ TimeControl

年末恒例になりつつある、上原ひろみのライヴに参戦。去年は残念ながら観に行けなかったので、2年振り。久々に観た彼女は相変わらず元気そうで、笑顔を振りまきつつも全身全霊でピアノに意思を伝えようとするプレイスタイルは全然変わってなくて、なんだか微笑ましくなってしまう。

最新作のアルバムと同じく、ツアーメンバーは今回からDavid Fiuczynskiが参加して4人に。この人、以前に「叫ぶ首なし死体」なるバンドを率いていた奇才で、何をやらかしてくれるのかが注目されるところ。果たしてステージに登場したFuze氏、ダブルネックのギターにオレンジ〜赤系の民族衣装(?)をお召しになりつつもサングラス着用というファンキーなお姿。どこのチベットの坊さんかと思った。ちなみに、上原嬢はアルバムジャケットと同じ衣装。リズム隊の二人はいつも通りな感じ。

セットリストは"Time Difference"からスタート。まぁ順当なところでしょう。テクニカルな面もある曲だけど、堅実にソツなくアンサンブルを繋いでいくFuze師がちょっと意外な感じ。とか思ってたら、随所でブチ切れたソロをかましてくれたり、効果音を鳴らしてみたりするので油断ができないのだが。ステージ反対側で上原譲が煽る煽る。腕振り回してピアノ弾いたりして、思わずTheWhoのライヴに間違えて来てしまったのかと思いましたですよ、はい。以前のライヴと比べても、ステージアクションが多彩になった感じ。派手に逆立てた髪を振り乱しながら弾き倒す姿を観ていると、ジャズのピアニストと言うよりは、ロック系の人みたい。音もどことなくロックっぽい。ライヴ後半ではピアノの弦を直接ハープみたいに弾いてみたりと、表現の幅が広がったみたい。と言うか、ピアノの弾き方という常識のタガを外してしまった状態というところか。Keith Emersonかとツッコミを入れたくなったのは僕だけではあるまい。これもFuze効果なのかも。

あと、動きといい、紡ぎ出される音といい、微妙にエロくなっているのがポイント高い。いや、褒め言葉です。ほんとに。以前に観た時は音楽大好きな女の子って感じだったのが、ちょっと大人っぽくなってるような。気のせいでせうか。なんか、公私ともに充実してるんだろうなー、と思われます。

思うに、彼女の音楽を聴きに来てる人って、音楽だけじゃなくて、彼女自身のキャラクターも込みで気に入ってるんじゃないかなー、と。常に満面の笑顔だし、ピアノを弾くのが楽しくて仕方がないのが客席まで伝わってくるのですよ。時に荒々しく、時には歌うように。表情をコロコロと変えながらも、会場に存在するエネルギーを全て音に昇華して客席に返そうとしているような、そんな姿に心打たれるわけです。それでいて、変に重くなったりせずに、楽しませてくれるだけのユーモアのセンスもちゃんと持ってる。一度ライヴで観てしまうと離れられなくなりますよ。観てるこっちが「それ面白い〜」とか、頬が緩みっぱなしなわけです。途中で休憩を挟んで2時間を越えるメニューだったけど、あっという間に終わってしまったライヴでありました。来年もまた観に行こう。

タイム・コントロールタイム・コントロール
上原ひろみ~Hiromi’s Sonicbloom

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posted by cesare at 23:59 | 音楽
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