2007年07月16日

「数学ガール」 結城浩

ブランチに立ち寄ったモスバーガーにて。席を確保して読書モードに。ふと隣を見ると高校生と思われる女の子二人組が黙々と勉強中。ノートに数式。数学の勉強中かな。見ると、一人はロングヘアーに眼鏡、もう一方はショートで小柄な感じ。「ミルカさんとテトラちゃん?」と思ってしまった僕が読んでたのは「数学ガール」だったわけですが。なんという偶然。

プログラマー稼業ゆえか、大学時代の専攻が法律だったという話をすると一様に「意外だね〜」と言われます。まぁ、自分で考えても、どこで道を間違えたんだか、という感じではありますが。数学との付き合いは、高校2年生を最後にしばらく音信不通あるいは忘却の彼方。その後、縁あって今の仕事に就いて働くも、基本のところを押さえておかないと長続きできないよなー、と思い、独学でコンピューターサイエンスに首を突っ込んだのが数学との再会だったというわけです。

そういうバックグラウンドの僕が読んでも、この本は読みやすい。なんと言うか、至れり尽くせり。正規の教育を受けてないと知らないような「暗黙の了解」みたいなところも律儀に解説しながら話が進むので、数式が出てきても意味がちゃんと理解できるところが有り難い。これならきっと高校生でも楽しめるんじゃないだろうか。受験の役に立つかどうかは知らないけど。でも、少なくとも数学の面白さは伝わると思う。高校時代にこの本に巡り会うことができていたら、ひょっとしたら法律じゃない学部に進学していたかも。

数学の面白さと言うと、やたら複雑で書き下ろすのも一苦労な数式にちょっと細工してやると、極めてシンプルな姿に一変することに気付いた瞬間の驚きと言うか、爽快感と言うか「センスオブワンダー」と言うか。オイラーの公式を最初に理解した瞬間の「背筋に来る」感覚は今でも忘れられない。この本にはオイラーの公式そのものは登場しないけれど、あの感動を伝えることには成功していると思う。その意味でも、現役の中高生に読んでもらいたい一冊。

興味を持った方は、結城さんのサイトとか、他の人の書評(代表)とかも併せてどうぞ。

数学ガール
結城 浩
4797341378

ところで、この舞台設定は作者のhyukiさんの趣味が遺憾なく投影されているように思えるのは気のせいでしょうか?(笑)。結城さんのサイトからリンクされている書評を眺めてみた感じ、理系男子にはアピール度がかなり高かったようですが。マーケティング的に言うと、うまくターゲットを絞り込んだというべきところなのでしょうが、狙った設定と言うよりは、hyukiさんの趣味がそのまま読者層の好みとかぶってるだけ状態にも思える今日この頃。そう考えると、表紙のイラストはちょうど良いバランスだな、と。と言うのは、理系男子以外でも手に取りやすいと思うのですよ。これが某「マンガでわかるほにゃらら」シリーズみたいな表紙だったら、僕も見て見ぬ振りで素通りしていたと思うので(笑)

posted by cesare at 20:48 | 読書
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さわやかな書評 って、こういうの
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